クライアントと共に勝ち取ったもの
かつてない大規模かつ大胆なアプローチ
私たちの発見を広く理解していただくために製作したコミュニケーションパッケージでは、「5つのストレス」と呼ばれるものに着目しました。たとえば「家の中が散らかっているせいで起きるけんか」や、「DIYのことを考えるだけでどっと疲れる」などの、世界中の誰にも共通するフラストレーションです。
映像やアニメは、時として深刻なテーマをコミカルなタッチで表現し、トークショー形式の視聴者討論番組から、ビジネス誌に掲載されている主要統計データに至るまで、様々な種類のメディアが多くの視聴者を獲得してきました。それらからヒントを得、内容をエピソード風に構成することで、IKEA各地のコミュニケーションリーダーは、それぞれ最適なタイミングで、そのファインディングスにアクセスできるようになりました。ソーシャルメディアの活用も容易になり、また、対話型のマイクロサイトにも後押しされ、さらに議論が進みました。
なお、このプロジェクトの真の成功は、現在進行中のIKEAの長期計画・活動の中に感じられます。知識をブランドに活かすことは明確な方針となっており、それゆえ私たちは、特別な勉強会、社内コミュニケーションツール、部門内の定例ミーティングなど様々な手段を講じて、何千人もの IKEA スタッフへの周知に努めました。
次年度の IKEA カタログは、我々と何百万もの人々が共有した調査を参考に編集されます。IKEA グループのグローバルマーケティング・チームは、「ホーム・パイオニア」報奨プログラムを立ち上げる予定です。さらに、「自宅の暮らしレポート」こそが IKEA のグローバルコミュニケーション戦略の中心的存在です。